iracingの耐久レースがおもしろいっ!

耐久レースがおもしろいっ!
パソコンで耐久レース !?

耐久レースのススメ

先日iracing主催のスパフランコルシャン24時間耐久レースというレースに出場しました。
これは、iracingが年に何回か主催しているスペシャルイベントの一つで、実際に行われているリアルなレースと連動して開催していて、他にはデイトナ24時間耐久やニュル24時間耐久、インディー500、セブリン6時間などがあります。
泣いても笑ってもチャンスは1回しか無いスペシャルイベントのレースですが、皆これに出場する為に、ずいぶん前から練習を重ねて頑張っています。

start of 24 Hours of Spa iracing

1レース約60台の混戦を生き残る!

1レースで走る車の台数は約60台くらいです。
実際にレースに参加するチームはこの6~7倍になるので、60台ごとにレースを分けることになりますが、分け方はチームに参加しているドライバーの実力(IRアイレーティング)によって振り分けられます。
最もレベルの高いトップスプリットのレースはかなりレベルの高いハイペースなレースになりますし、一番低いレースでは、マナーも悪くあちこちでクラッシュが多発する事も予想されます。。。
また、現在iracingではフランスのル・マンのコースも作成中なので、来年の5月にはル・マン24時間耐久レースも追加される事になります。(間に合えば今年も9月にプティ・ル・マンと10月に24時間耐久をやるようです。。。)

iracing The 24 Hours of Le Mans (24 Heures du Mans) 現在iracingがリリースを目指して製作しているル・マンのコース

スタート風景 The 24 Hours Nürburgring 24-hour endurance event ニュルブルクリンク24時間耐久レースのスタート

一人じゃないチームの楽しさ

シミュレーターで耐久レース? と言うと、なんか一人で暗い部屋でパソコンに向かって淡々と長時間ポチポチ・・・ という情景を思い浮かべてしまいそうですが、まあそんな感じでもあります。。。(笑)

そして、嘘のような話ですが、実際に24時間走ります。。。。(-。-;)y-

でも、そこはオンラインシミュレーター、一人ではありません!
何人かでチームを組んで、戦略を練り、ドライバーを交代しながら24時間を戦うのですが、これがなんと言っても普段の個人で戦うレースとは違って面白いのです。

因みに、何人かで交代しながら走ると言うと、みんなで同じ場所に集まってやるのかと思う人もいるかもしれませんが、そこはオンライン、各自みんな自宅から参戦できるのです。
誰かが乗っているときは他の人はその走りを自分のPCの画面から観戦して応援、無線などで情報を与えたり指示を出したりします。(24時間も行うので皆がずっと起きている訳ではありませんが。。)

どこにいたって繋がっているので、チームを組む相手は日本のみならず世界中の人達でも構わないと言う事です。

これがオンラインの醍醐味ですね!

日本人チーム結成!

そして、今回自分が参加・加入させてもらったのはiRJA Fact Racingという日本人ドライバーだけからなる総勢7人のチーム。
数週間前にiracerの聖地、町田のTCRで行われたiracingのオフ会でお会いしたメンバーの人達を中心に結成されたチームからお誘いをいただきチームに入れていただきました。

その7人のメンバーで交代しながら24時間を戦うのですが、自分以外は皆経験豊富で速いドライバーばかり、そして練習熱心で上手い! なので、自分のミスで迷惑をかけたりしないよう責任は重大です。
十分ありえる事ですが、自分の順番でスピンしてクラッシュ、走行不可能になってリタイヤなんていう結果は是非とも避けたいものです。。ヾ(。>д<)

なので、ちゃんと練習しないと・・・(汗)

参加車両は2016年モデルのメルセデスAMG GT3に決定!

まず最初にどの車で戦うかを決めなければいけないのですが、今回参加可能な車は以下のGT3車両5車種です

Audi R8 LMS
Mercedes AMG GT3
BMW Z4 GT3
McLaren MP4-12C GT3
Ford GT GT3

性能はタイム的にも燃費的にもだいたい同じになるようにiracing側で調整はされていますが、各車種の特性はシミュレーターとして入力されている値に忠実に再現されているのでそれぞれ特性があって異なります。

サーキットの特性や24時間無事に走りきるという事を考えて、今回我々のチームは 「Mercedes AMG GT3 」を選択しました。


iRJA Fact Racingのチームカラーに施されたMercedes AMG GT3


Audi R8 LMS


同じ日本人でのチームiRJAのFord GT GT3


BMW Z4 GT3

McLaren MP4-12C GT3

各自練習を開始!

そして今回はレース1ヶ月前くらいに各自で練習を開始しました。
皆安定したタイムでラップを重ねられるように、そしてミス無く自分の担当するスティントを走りきる為に練習を重ねます。
そして、ツイッターなどのSNSを利用してグループを作り、皆がテストで得たタイムなどのデータの状況を報告し合います。

レースでは1回の走行はメルセデスだと満タン120リットルのガソリンを消費する約1時間の連続運転が可能。 なので一人1スティント1時間となり、それをそれぞれのドライバーが24時間の間にこれを2~5回くらい担当して走ります。

でも、連続して1時間も走るのはなかなか大変です。
自分の担当するスティントを集中力を切らさずミスしないように走るには・・・・

まずは練習です。

実はこの頃は自分はまだチームには参加していなくて練習もまだしていませんでしたが・・・

車のセッティング

そして耐久レースに向けての準備で最も大変なのがこのセッティングです。
今回我々のチームはこのセッティングがとにかく最後までなかなか決まりませんでした。
みんなそれぞれがテストをして、「このセットはこんなだった、あんなだった」と意見を出し合って、自分が良いと思った点、悪いと思った点などをグループチャットが出来るSNS上で主張します。
でも、ドライバーによって運転のスタイルが違うので同じセットと言っても同じ動きをする訳ではありませんし走り出した最初とタイヤが減ってきてガソリンが軽くなったスティント後半でも車の動きは異なります。
この辺も本物と一緒でリアルで面白いのですが、皆更に速くて安定するセットは無いか、また自分が乗りやすいセットにしたいという事もあって、なかなか意見はまとまりません。

車高や、ダンパー、タイヤの空気圧、ウイングの角度など、一つよくなると別で悪くなったり、自分は良くても他の人が乗れなくなったり。。。一長一短、これも本物のレースと同じでとても面白い作業です。

でも、そんなやり取り、レースまでの作業が耐久レースの醍醐味で、そこも含めての楽しみだったりします。
(今回自分はセットが決まったらそれにドライビングを合わせて黙って乗ろうと思っていたのでそのへんの作業にはほとんど参加していませんでしたが・・)

でも、これ海外のチームで英語でのやり取りだったら結構大変で面倒かもしれませんね……(^^;;

出走順を決める

そして、24時間を7人で走るので、その出走順を決めなければいけません。
うちのチームでは全員がWEBで読み書き出来るGOOGLEのスプレッドシートを使い、みんなが走れる時間を書き込みそれぞれの担当時間を決めていきました。

昼寝はどうやら出来なかったようです……(^^;;

ただ、これはあくまでもトラブル無く順調に行った場合のもので、クラッシュなどで長時間の修理があった場合はこのスケジュールも変えていかなければいけません。
幸いうちのチームはほぼこのスケジュールどおり事が進みました。

レース前には合同練習・模擬レース

レース当日これからいよいよレースが始まるという時に、皆で同じ練習サーバで走行して模擬レースをすることにしました。
24時間を走りきって良い順位を残すためにはまずは接触・クラッシュを減らし安定して走る事が大事。
模擬レースをして同じ車、サーキット、レースのセッティングでレース勘を養っておくことが大事です。
前後に車がいる状態で安全にバトルが出来るよう最後まで練習します~

最後の調整・チームメンバー全員で走る合同テスト

レーススタート!

そしてついに当日を向かえレースがスタート!

56台56チームが一斉にスタート! 1チーム4人としても200人以上が参加していることになる大きなレースです。

レースは土曜日、日本時間の夜10時30分頃にスタートしましたが、翌日日曜日の同じ時間にゴールとなります。
各自予定もあるので、7人がずっと24時間PCの前に張り付いて観戦する訳ではありませんが、このスタートは流石に7人全員が固唾を呑んで自宅のPCから見守ります。
観戦するアングルは自分のチームのドライビングポジションだったり、テレビカメラアングル、そしてヘリコプターから見た上空からのアングルなど人それぞれ。
でも、ついに今まで長い時間かけてみんなで頑張った結果が出るのです!

スタート直後は接触、クラッシュも多いため、スタートドライバーはまさに責任重大ですが我がチームは経験豊富な方に担当していただいたので、危険な1周目も無事クリアしてレースを進める事ができました。


スタート風景。台数が多くてとても危険なスタートですが、我がチームiRJA Fact Racingは経験豊富な方に担当していただきトラブル無く無事クリアしました。


我がチームは37番手スタート 前にも後にももう沢山車がいます。。^_^;


レースは順調にスタートして淡々と走ります。。

Mercedes AMG GT3周回を重ね、だんだん車も汚れていきます。

フロントガラスにも汚れがべっとり


時間とともにコースのライン上にはタイヤのゴムが乗って黒くなっていきます。ライン上はグリップが上がりますがラインを外れるとタイヤカスを拾うので要注意です。


24時間をノントラブルで走りきるのは至難の技。

スパといえばオー・ルージュ (Circuit de Spa-Francorchamps Eau Rouge

後方から迫るライバルのアウディー

そして自分の出走番に!

深夜3時、スタートから約5時間、出走5番についに自分出走順がきました。
とにかく緊張ですが、それまで皆で繋いできた努力を無駄には出来ないので多少タイムは落としてでも安全に行くと決めて安全運転に徹します。
24時間も走るので、ラップタイムで1秒2秒遅くても順位なんか殆ど変わる筈は無く、それよりもトラブル無く行ったほうがぜんぜんいいはずです。

この頃になると周りの車も2~3割がクラッシュなどでピットインしていて10分以上修理に時間がかかっているので、それをらを考えると今後もどんどん周りの車は潰れていくはずなので、普通にコース上で走っていれさえすれば、どんどん順位は上がっていくのです。

そして速い車に抜かれながらも順調にラップを重ねますが・・・・

!!(゜Д゜)!! 


自分が走る27周のラスト2周で、後方から抜かせたと思ったBMWが前に出てスピン!
自分が思った方向と逆に向きを変えてスピンしたので接触してしまいまいました。

そして当てられた自分もスピンしてコースアウト。。。(-_-#)

でも、何とかコースに戻り、大丈夫そうだったので、その後最後の1周を走ると車は以前と変わらず調子よく、結局止まっていた15秒くらいのロスで済みました。。

どうやら車は壊れなかったようです。

ε-(´∀`*)

しかし危なかった。。
耐久レースは先を見越してもっと安全な運転が求められることを痛感。。。

そしてその後もドライバーを何度も交代していき・・・


我々のチームは終始同じ日本人だけで結成するチームと同じような順位で走行していました。。


レース終盤、我がチームもトラブル0と言う訳には行かず、ボンネットは潰れてめくれています。。

そして・・・

感動のゴーーール!

結果は28位でした ♪

画像はありませんが・・・

ゴール後に1コーナー外側で日本人チーム3台で記念撮影
みんな傷だらけです。

こんなに楽しく興奮するレースは無い!

我々のチームではiracingの無線以外にもグループで会話が出来るソフトをPCにインストールして常に皆で会話していたのですが、それもあって皆が一緒に戦っている意識が高まり、とても楽しかったです。
24時間を1台車で皆で戦った達成感、満足感は本当に格別!

ゴール後、直ぐにでも次の耐久レースにこの同じメンバーで出場したい気持ちでしたが、きっと他のメンバーみんなも同じ気持ちだったのではないかと思います。

再度・・こんな楽しいレースは無い!

レースまでの準備期間も、そしてレースが始まってからも本当にいろいろなドラマがあり楽しかったスパ24時間耐久。

是非皆さんも iracing で仲間と一緒の耐久レースを楽しんでください ♪

最後に

耐久レースに出るには・・・

耐久レースに出るには仲間が必要!
仲間を増やすにはどうしたらいいのか?

耐久レースに出るには一人では出れません。 なので仲間が必要ですがどうやってiracing友達、iracing仲間を増やすか・・

1、一緒に走った人と友達になる
レースや練習で一緒に走ったドライバーと走行中の画面でチャットで仲良くなり、 英語が得意だったら、フォーラムからメッセージを送ってもいいですし、無線で話しかけてもいいと思います。 そうやってやり取りをしていればそのうち仲良くなって「一緒に次の耐久出ようぜ! と誘うような関係になるかもしれません」
走っているのは全て外人とは限りませんので、たまたま日本人を見つけたら話しかけて仲良くなるのもおすすめです

2、日本人のiracing仲間を増やしたかったらツイッターがおすすめ
どうやらiracingをやっている日本人はツイッターを発信している事が多いようです。
なので、自分も生まれて初めてiracing用のツイッターのアカウントを作って情報を発信していろいろな人達と繋がることができました。
ツイッターでiracingつながりを探して、そこから広げていくのは日本人仲間を増やす方法としていいと思いますし、また奥の深いiracingの情報がたくさん入手できるのでおすすめです。

iracing用のツイッターアカウントを持っている人は多い。

3、メンバーフォーラムでドライバー募集しているチームに参加する
耐久レースの前にはチームメンバー募集がiracingのメンバーフォーラムに出ている事があります。 レーティングなど条件があるかもしれませんが、条件が合えば、そこに参加してみるのもいいかもしれません。


iracingのメンバー用フォーラム画面。
ここで様々な情報がカテゴリー別に掲載されている

出場にあたっての必要ライセンスはD4.0以上


D4.0以上無いと出れないので、これだと出場できない。。

この耐久レースに出場するためにもiracingで決められた必要なライセンスを保持していなければなりません。
これら耐久レースなどのスペシャルイベントに参加する為に必要なライセンスグレードはD4.0以上です。
ライセンス取得の詳細はこちらiRJAサイトにてご確認ください。

iracing を始める!!!

なんと言ってもiracingをまだやっていない人はiracingを始めてください!
。。。(笑)

iracing については  ここ や ここ でチェック!

やって損はありません!

以上、とっても楽しかったので、 「耐久レースのススメ」 でした。

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